ビジュアル情報処理研究合宿(Visual Information Processing Camp: VIP 合宿)は,ビジュアル情報処理分野を研究する全国の学生のための研究合宿です.
今年で 15 回目を迎える本合宿は,ビジュアル情報処理分野における技術革新に伴い,画像処理や CG などにとどまらない多様な研究分野の発表が行われています.
VIP 合宿には 2 つの特徴があります.1 つ目は,学部から博士課程までの学生が,研究成果にこだわらず,率直な意見交換が行えること.研究を始めたばかりの学生は,発表や質疑を通し,自身の研究に対する理解を深めることができます.経験の長い学生は,分野の異なる学生や成長段階の学生に対して発表することで,伝える力を高めることができます.
2 つ目は,他大学の学生や教員,そして社会人の方々とともに過ごすことで,自由な交流ができること.3 日間の合宿で仲間を増やし,刺激しあうことで,皆さんの今後の学生生活や研究活動の糧になることを願っております.
最後に本合宿は,画像電子学会,情報処理学会グラフィックスと CAD 研究会,芸術科学会,CG-ARTS 協会からご後援を頂いております.この場を借りて厚く御礼を申し上げます.
前回の VIP 合宿は,2014 年 9 月 13-15 日に埼玉県県民活動総合センターで開催されました.
参加者は 95 名で,そのうち学生 68 名,教員 8 名,社会人(OB,OG ほか) 19 名で,最大規模での開催となりました.お互いを知ることで適度に緊張をほぐし,活発な議論を行えるよう自己紹介を交えたレクリエーションを行いました.
1 セッション 90 分とし,これを前半と後半に分けて発表しました(一人あたりの発表時間は 45 分です).昨年の発表題目一覧
社会人を招き,ご講演いただきました.参加学生が社会人講演者の話を聞くことで視野を広げ,自身の進路について考えるのに役立ててもらうことを目的としました.
セッション全体のテーマを「学生時代に身につけておきたい知識・技術や自身の仕事の紹介」とし,柔軟な講演内容を目指しました.
「マッチ売りの少女」をテーマにグループワークを行いました.
「なぜマッチが売れなかったのか」という問題提起をし,それに対し「どうすれば売れるのか」という改善策について各グループで議論し,寸劇による形式で発表しました.
閉会式では,ポスターセッションにおいて優秀な発表と評価された発表者(聴講者の投票で選出),積極的な議論を交わしたと評価された聴講者(発表者の投票で選出)にVIP AWARDの表彰が行われました.
VIP 合宿は,2001 年の研究室合同合宿より,これまでに 14 回開催しています.