第16回ビジュアル情報処理研究合宿(VIP2016)は、2016年9月9日(金)~11日(日)の3日間、埼玉県県民活動総合センターにて開催されました。
今年度は「Step Up!」という全体テーマを設定しました。研究発表を通して自身の成果に対する議論やフィードバックを得ることや、社会人や教職員の方々との意見交換によってひとりひとりが「Step Up!」できるよう、様々な企画を用意しました。
参加者には開会式の段階で8つのグループに分かれるように着席してもらい、その後グループ内で運営から提示したテーマに沿って自己紹介をしていただきました。またグループごとに協力してタワーを作りその高さを競うマシュマロチャレンジを行うことで、初対面の参加者同士のアイスブレイクを図りました。
「-VIPアイディアソン- 4年後にひかえた東京オリンピックに関連した新しいサービスを生み出そう!」と題しアイディアソンを行いました。各グループは起業して1年未満のベンチャー企業で、このテーマに関するアイディアを募集する入札会場であるこの場で、企業の方にプレゼンテーションし投資家のみなさんから投資を募りましょう、というストーリーでアイディアを出してもらいました。さらに今年は、社会で活躍されている企業の方に「仮想通貨による投資」という形でプレゼンテーションを評価をしていただきました。
発表の後に表彰を行い、企業が持つ仮想通貨による投資を最も多く獲得したグループには「企業表彰」を、参加学生と教職員の方々の投票によって最も多く票を獲得したグループには「学生表彰」をそれぞれ景品とともに贈呈しました。
7名の社会人の方をお招きし、企業紹介や自身キャリアについてご講演いただきました。ご講演者と講演タイトルは以下の通りです(順不同・敬称略)。
1セッション90分を前半・後半に分けて一人あたり45分の持ち時間で自身の研究発表を行いました(発表題目一覧)。
社会人の方や教職員の方々にも参加していただき、ビンゴやクイズを通して参加者同士の親睦を深める場となりました。
3日目には、ビジュアル情報処理を研究する学生に、自分の大学以外の新しい世界を垣間見てもらうと共に、将来的な課題について共に考える機会になればとの思いで、VIP合宿として初の試みである「教職員セッション」と題したパネルディスカッションを企画しました。テーマを「5年後のビジュアル情報処理分野に残っている課題」とし、司会に東京電機大学 田代裕子先生、パネリストとして和歌山大学 床井浩平先生、お茶の水女子大学 伊藤貴之先生、岩手県立大学 松田浩一先生、豊橋技術科学大学 神納貴生先生、東京工科大学 鶴田直也先生、また急遽株式会社ウサギィより町様をお迎えし、テーマについて討論していただきました。学生からも意見や質問が得られた議論の場となりました。
今年度も参加者による投票の結果を基に贈呈する「VIP Award」、および協賛企業の株式会社ウサギィ様より贈呈される「ウサギィ賞」の2部門で表彰を行いました。
優秀賞以上の方には表彰状と記念品が、敢闘賞の方には後援・協賛のCG-ARTS協会様より、改訂新版された書籍がそれぞれ贈られました。
受賞者は以下の通りです。
最後に、本合宿にご参加頂きました全ての学生ならびに教職員・社会人の方々に運営委員一同心から感謝いたします。
また、本合宿の開催に際して画像電子学会、情報処理学会コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究会、芸術科学会からのご後援を、CG-ARTS 協会からご後援ならびにご協賛を、また株式会社ウサギィ様、シリコンスタジオ株式会社様、株式会社グッドフェローズ様、日本マイクロソフト株式会社様、クックパッド株式会社様よりご協賛をいただいて運営を行いました。この場を借りて改めて厚く御礼を申し上げます。
VIP2016は2名の顧問のもと、8名の学生スタッフより企画・運営を行いました。
第 16 回ビジュアル情報処理研究合宿 運営委員会 | |
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代表 | 塩谷祥加(お茶の水女子大学大学院) |
副代表 | 十枝菜穂子(お茶の水女子大学大学院) |
運営委員 (50音順) |
内海友輔(豊橋技術科学大学大学院) 菊地直樹(岩手県立大学大学院) 小林享生(東京電機大学大学院) 田口博史(豊橋技術科学大学大学院) 山川和樹(東京電機大学大学院) 山谷佳祐(豊橋技術科学大学大学院) |
顧問 | 田代裕子(東京電機大学、VIP 運営事務局、画像電子学会) 伊藤貴之(お茶の水女子大学、芸術科学会会長および事務局代表、情報処理学会コンピュータグラフィックスとビジュアル情報学研究会運営委員) |